築地市場の正門前に波除稲荷神社があります。
神社の由来。明暦の大火後、築地の埋め立て工事が行われましたが、荒波の影響で工事は難航。その最中のある晩、光を放ち漂う御身体が見つかり、万治2年(1659年)、現在地に社殿を建て祭ったところ波が治まり工事が順調に進んだところから、厄除けの神様として信仰を集めています。
私が会長職を勤める「料亭坂本屋」も現在6代目が跡を継ぎ、魚や野菜などを築地市場から仕入れています。長い歴史の中で日本の台所として大きな役割を果たしてきた築地市場。これからも数え切れないほどの料理店に新鮮な食材を提供し、日本の「食」の安心と安全を守り、伝統・文化を育んで行くのでしょう。
築地市場を見守り続けてきた波除稲荷神社。一年の締めくくりとして無事に今日の日を迎えられたことに感謝し、祈りを捧げました。
